2019.10.5

第8回 "Trick or Treat"には、続きあり!

10月31日は「ハロウィン」です。

ハロウィンは、古代ケルト人が行っていた、宗教的な儀式が起源だと言われています。
ケルト人とは、今から3000年以上前中央アジアからヨーロッパに渡来した民族です。

ケルト人の1年のおわり、日本でいうところの「おおみそか」は10月31日でした。

この日の夜は「秋の終わり」であり「冬の始まり」であり、
死者の霊が家族を訪ねてくる
と信じられていたのです(ブルブル・・・!)。

日本の「お盆」と似ていますね。

このとき、悪い精霊や魔女も来てしまうので、それから身を守るために仮面をかぶって魔よけのたき火をたきました。
これがハロウィンの起源です。

エピオンおばけイメージ

このような宗教的な意味合いのある行事でしたが、現代の、特にアメリカ合衆国では民間の行事として定着しました。
カボチャの中身をくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作ったり、
子どもたちが魔女やお化けに仮装して近所でお菓子をもらったりする風習が広まったのです。

日本では、遊園地のイベントになったり、お菓子会社がハロウィンにちなんだお菓子を販売するようになって、徐々に広まりました。
筆者が子どものころは「ハロウィン」は日本ではあまり知られていないイベントでしたが、
今では毎年仮装をした人々で街が彩られるほどの定番のイベントですよね。

エピオンかぼちゃイメージ

仮装をした子ども達がお菓子をもらいに玄関先で言う言葉といえば、"Trick or Treat"ですね。

その続きがあることをご存じでしょうか?

Trick or treat,
Smell my feet,
Give me something good to eat !

お菓子をくれなきゃいたずらするぞ
足の匂いをかがせるぞ
何かおいしいものをちょうだい!

日本語にしてしまうと「あしのにおい?」となるので
よくわからないフレーズになってしまいますが、これは

Trick or treat,
Smell my feet,
Give me something good to eat !

treat, feet, eat の3語が「韻(いん)をふんでいる」のです!

本当にあしのにおいをかぐ必要はありませんから、
ご注意ください。

2019.8.30

第7回 昆虫と英語

夏になると、cicada(セミ)、beetle(カブトムシ)、ladybug(テントウムシ)など、昆虫を野外でよく見かけますね。「昆虫」は英語でbug、またはinsectと言います。
本日は、昆虫に関連する英語の表現をご紹介します。

● as busy as a bee 「ハチのように忙しい」

beeとはハチのことです。花から花へと飛び回り蜜(みつ)や花粉を集めるハチのように、とても忙しい状態を表現しています。

He is always as busy as a bee.
彼はいつも、ハチのように忙しい。

日本語で「働きバチ」と言うように、英語でもbusy beeという表現があります。ハチが忙しく動き回るイメージは共通なのですね。

● wouldn’t hurt a fly 「虫ひとつころさない」

fly(飛ぶ)を名詞にすると「ハエ」という意味になります。wouldn’t hurt a flyは「虫一匹ころさない」という意味から、優しくて、決して誰も傷つけたりしない、ということを表します。

He might look scary to you, but he wouldn’t hurt a fly.
彼は怖そうに見えるかもしれないけれど、虫一匹殺さないんだよ。

● butterflies in one’s stomach 「とても緊張している」

直訳すると 「チョウがひらひらとお腹の中で羽ばたいている」です。これはどのような気分だと思いますか? とても緊張している時に使うフレーズです。

I got butterflies in my stomach when I saw her.
彼女(好きな人)と会った時、とっても緊張したよ!

舞い上がるくらい嬉しいけれど、同時にすごく緊張もする。そんなドキドキ感をチョウが羽ばたいている姿で表現するのは、ぴったりですよね。

エピオン 花イメージ

2019.7.12

第6回 色のイメージ

日本語にも「バラ色」「青二才」「新緑」など色を用いた表現が多くあります。英語も同じです。今回のブログは、英語の「色の含まれる表現」です。

● Green thumb

直訳すると「緑の親指」です。

親指が緑色になるくらい庭いじりをしている人、そこから転じて、植物を育てることがとても上手、園芸の才能があることを、have a green thumb (緑の親指)を持っている と表します。なんだか魔法を使える指のようで、素敵な表現ですね ♫

エピオン 花イメージ

● White elephant

今度は「白い象」です。これだけで意味が推測できた方は、とても豊かな想像力の持ち主ですね! この表現は、次のような昔話がもとになっています。

その昔、タイでは、白い象は神聖な動物として大切にされていました。しかしエサ代が高くつくことが問題だったので、王様は白い象を気に入らない家臣にあげてしまいました。家臣にとっては、王様から頂いたものなので森に返すわけにもいきません。白い象のエサ代が生活をくるしめ、とうとう破産に追い込まれてしまいました。

このエピソードから、買ったけれど結局使っておらず場所を取っている物・維持費がかかる物のことを、white elephantと呼ぶようになりました。

ちなみにパーティに誘われ、招待状に"Please bring one white elephant gift."とあったら、「家に眠っているけれど、まだまだきれいで使える物をラッピングして持ってきてね!」という意味です。 自分は使わないけれど、お友達にとっては貰ってうれしい物かもしれません。

● Once in a blue moon

みなさんは、青い月を見たことがあるでしょうか? 私はありませんが、19世紀半ばに実際に月が青く見えたことがあるそうです。大気中のガスや塵の影響らしいのですが、予測できず、非常に稀な現象でした。

その話が元になり、once in a blue moonは「めったに起こらない」という意味になりました。

In a desert, it rains once in a blue moon.
砂漠ではめったに雨が降らない。

また、blue rose(青いバラ)は「不可能なこと・ありえないもの」 という意味になります。バラには様々な種類があり、品種改良によって多彩な色のバラが作り出されてきましたが、青いバラだけはどうしても作ることができなかったからだそうです。

現在では、青いバラは開発・販売されていますが、昔は不可能だったのですね。

2019.5.13

第5回 「令和」を英語で

新しい元号「令和(れいわ)」は、英語でどのように表現されるでしょうか。

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外務省は新元号「令和」の意味を英語で表す際に「beautiful harmony(美しい調和)」に統一する方針を決めた。河野太郎外相が3日までに各国在外公館にこの方針に沿って対外的に説明するよう指示した。同省によると「令」を「命令(order)」と報道する海外メディアもあり、正しい解釈を促す狙いがある。
(日本経済新聞 電子版 2019/4/3付より)
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「令和」は
beautiful harmony
美しい  調和

きれいな響きで、すてきですよね!

「和」という漢字をGoogleで英語に訳すと、以下の単語がリストアップされます。
算数用語の「和(=合計)」以外は、共通するイメージのある漢字ではないでしょうか。

1. sum 「合計」
2. harmony 「調和」
3. peace 「平和」
4. calm 「穏やかな」
5. calmness 「静かさ」
6. serenity 「うららかさ」
7. repose 「平静」
8. peacefulness 「和らぎ」
9. quiet 「静かな、穏やかな」
10. concord 「和合」
11. contentment 「満足」

それに対して「令」という漢字を英語に訳すと…

1. order 「命令」
2. command 「命令する」

あれ? これだけ?

確かに、「令」を用いる熟語で最初に思い浮かぶのは「命令」です。

今回のように年号となるまでは、考えたことがありませんでしたが、
他にどのような言葉があったか調べてみると、

「ご令嬢(ごれいじょう)」
があります。他人の娘をうやまって言う語です。他には、

「令月(れいげつ)」という熟語もありました。
「何をするにも良い月」「素晴らしい月」「めでたい月」という意味です。

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首相は1日昼の記者会見で首相談話を読み上げながら令和の意味を「人々が美しく心を寄せあうなかで文化が生まれ育つ」と説明した。日本語の「令」は命令のほかに「令名」など立派で優れていることを表したり「令息」「令嬢」のように敬称として使ったりするケースがあるからだ。
(日本経済新聞 電子版 2019/4/26付より)
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日本の文化である「元号」に使われた漢字です。
正しく説明できるようになりたいですね。

2019.3.21

第4回 「生春巻き」

春は英語で"spring"ですが、 springには「春」以外にもいくつかの意味があります。

みなさんご存知ですか? 次の問題に挑戦してみましょう!

[ 問題 ]
日本語訳を答えましょう。(解答は、下のほうにスクロールして下さい)

難易度
☆☆☆☆★ 1. spring out of the bed
☆☆☆★★ 2. hot spring
☆☆★★★ 3. spring roll
★★★★★ 4. spring tide

[ 解答 ]
1. spring out of the bed
springには「ばね」「ばねのようにすばやく跳ぶ」という意味があります。
spring out of the bedは「ベッドから飛び起きる」です。


2. hot spring
springには「泉」という意味があります。
hot springは「温泉」です。


3. spring roll
spring rollは、中華料理の「春巻」です。揚げたやつです。
ちなみに、「生春巻き」fresh spring roll もしくは summer roll です。

春巻き spring roll
生春巻き summer roll
知っていましたか?


4. spring tide
spirng tide は「大潮」です。

そもそも「大潮」ってなあに?

海面の高さは変化しますよね。
一番高いときが「満潮 high tide」、低いときが「干潮 low tide」。
満潮と干潮の高低差がもっとも大きいときが「大潮 spring tide」、
満潮と干潮の高低差がもっとも小さいときが「小潮 neap tide」です。

なぜ満潮と干潮、大潮と小潮が発生するかは、
中学生の理科で勉強して下さい。(月と太陽の引力、地球の遠心力が原因です。)

潮の満ち引きに関する英文は、高校入試の英語の読解問題で
出題されたことがあります。理科的な知識が前提になっている英語の素材文は、
決して少なくありません。どの教科も、バランスよく勉強しましょう!

2019.2.25

第3回 swallowの2つの意味

英語のswallowは鳥の「つばめ」ですが「飲み込む」という意味もあります。

He swallowed the medicine.
彼は薬を飲み込んだ。

さて、「つばめ」は漢字で書くと「燕」ですが、口偏(くちへん)をつけて「嚥」にすると「嚥下(えんか、えんげ)」「誤嚥(ごえん)」などの熟語で使われる「飲み込む」という意味の漢字になります。

よく見ると、漢字でも英語でも「飲み込む」に「つばめ = swallow = 燕」が使われています! これは世紀の大発見をしてしまった…とドキドキしましたが、どうやら偶然みたいです。

まず、英語のswallowの「つばめ」という意味と「飲み込む」という意味では、語源が異なります。日本語の「橋」と「箸」みたいなものですね。音が同じで、意味は関係ないようです。

「つばめ」のswallowの語源は、古英語のswealwe
https://en.m.wiktionary.org/wiki/swealwe

「飲み込む」のswallowの語源は、古英語のswelgan
https://en.m.wiktionary.org/wiki/swelgan

それに対して、漢字の「嚥」は…

「飲み込む」という意味で「つばめ」のようにごくっと飲む様子を表すため「嚥」と書くが、同時に「エン」という音を表すために「燕」を使っているので、飲み込むという意味の「嚥下」は「咽下」でもよいそうです。

つばめでなくてもいいんだ…すこしガッカリ。

でも私は、swallowという単語を見るたびに、ツバメがゴクリとエサを飲み込む様子を想像してしまいます。

2019.2.1

第2回「うがい」は英語で?

寒さが増してきました。
風邪の予防に、うがい・手洗いをかかさないようにしましょう。

さて、「うがい」は英語で何と言うでしょうか?

答えは
gargle
です。

He gargled with salt water.
彼は塩水でうがいをしました。

日本語では「ガラガラ…」はうがいを表す擬音語ですが、
英語の gargle も、ガラガラという「うがいの音」からきています。


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Wash your mouth with soap.
という表現があります。

これは 「うがい」ということではなく、

 「石鹸で口を洗いなさい」
=「そんな汚い言葉をつかってはダメ!」

という意味で、子どもが汚い言葉を使ったり、
親に口答えをしたときに使われる表現です。

「うがいをしなさい」という意味で Wash your mouth. とは言えないので、
気をつけましょう。

2019.1.7

第1回 亥年は Year of the Pig ?

Best wishes for the New Year !
新年あけましておめでとうございます。

今年の干支「亥(い)」は「いのしし」ですね。

「いのしし」は英語で "(wild) boar" ですから、
「亥年」を英語で言うと
Year of the Boar
となります。これでもちろん正解なのですが…

実は「亥」は日本では「いのしし」ですが、 中国では「ぶた」なのです!

ですので、英語で「亥年」を表す場合は、
Year of the Pig
と表現されることもあるそうですよ。


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ところで、
When pigs fly
って、どういう意味でしょう?

直訳したら

「ブタが空を飛ぶときに」
ですが、ブタが空を飛ぶことは絶対にないので、

「ありえないよ」
という意味なのです。

それにしても、人間も含めてほとんどの動物は飛べないのに、
飛べない動物の代表に使われて、ブタもかわいそうですよね!

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